アルテラ、ハイエンドFPGAファミリの新製品「Stratix III」を発表>>消費電力はStratix II の半分、集積度は2倍、25%の性能UPを実現

2006年11月8日、アルテラは、ハイエンドFPGAファミリの新製品「Stratix III」ファミリを発表した。

プレスリリース:http://www.altera.co.jp/corporate/news_room/releases/products/nr-s3release.html

「Stratix III」は、業界最小の消費電力と最高のパフォーマンスをうたう65nmプロセスで製造されるハイエンドFPGAで、消費電力の削減を目指したアーキテクチャの改善や設計環境の機能拡張などにより、既存の90nmハイエンドFPGA「Stratix II」と比較して、50%少ない消費電力、25%高速な性能、2倍の集積度を実現している。

「Stratix III」は、汎用アプリケーション向けのファミリ、拡張されたメモリ/DSPリソースを提供するファミリ、高帯域幅インタフェース・アプリケーション向けのファミリの3種類のファミリで構成されており、内部動作周波数は最高で600Mhz、LE数は最大338000、オンチップ・メモリは最大17M、最大896個の18x18エンベデッド乗算器、最大1056本のユーザI/Oピンを搭載可能、競合製品と比較して1グレード上の速度、17%以上多いロジック、66%以上多い専用メモリを搭載することができる。

また、消費電力の削減に向けては、高性能要件を満たしつつ消費電力を劇的に削減する2つの新技術が導入されており、FPGA内のブロックごとの動作モードの指定やデザインに応じたコア電圧の選択も可能だという。

尚、「Stratix III」のエンジニアリング・サンプルは、2007年第3四半期に出荷される予定で、「Stratix III」に対応した設計環境「Quartus IIバージョン6.1」は12月4日にリリース予定。既にAldec社、Magma Design Automation社、Mentor Graphics社、Synplicity社といったEDAベンダが「Stratix III」のサポートを表明している。2007年に提供されるEP3SL150デバイスの1000個購入時の量産価格は米国内販売価格549ドルから。

※「Stratix III」に関する詳細は。日本アルテラ株式会社にお問い合わせ下さい。http://www.altera.co.jp

= EDA EXPRESS 菰田 浩 =
(2006.11.09 )