米AMCC、社内の検証環境をeからSystemVerilogへ移行>>メンター、デナリの製品を導入

組み込みPowerPCプロセッサ、光伝送、ストレージなど、ネットワーク関連ソリューションを幅広く手掛ける世界的メーカーAMCC社は、社内の機能検証フローを従来採用していた「e」言語ベースのフローからSystemVerilogベースのフローへと移行。それに伴い、メンター・グラフィックス及びデナリソフトウエアのソリューションを採用した。
※AMCC:Applied Micro Circuits Corporation

メンター・グラフィックス社の発表:http://www.mentorg.co.jp/news/2006/061109_2.html
デナリソフトウェア社の発表:http://www.denali.com/news_pr20061023.html

メンターの発表によると、AMCC社はeからSystemVerilogへの移行に向けて、メンターの次世代検証プラットフォーム「Questa」とメンターがオープンソースとして提供する検証メソドロジ「AVM」を採用。メンターのコンサルティング・サービスの下、両社の共同作業によって環境の移行を完了させた。
※AVM:Advanced Verification Methodology

この検証環境の移行プロジェクトにあたり、メンターのコンサルティング・チームは、AMCCの検証フレームワーク「AVF」をAVMライブラリ・パッケージとして組込んだSystemVerilogコードをAMCCに提供。これにより、AMCC社はSystemVerilogを用いた統一された機能検証用ライブラリを構築することができ、Questaプラットフォームを用いたアサーション・ベース検証とカバレッジ・ドリブン検証を統合した検証環境を実現したという。

また一方でAMCC社は、SystemVerilogへの移行に伴いデナリのソリューションも採用。具体的には、従来から利用している検証IP「PureSpec」、「MMAV」、デザインIP「Databahn」に加え、制御レジスタの管理・自動生成を実現する「SystemRDL」言語と「Blueprint」コンパイラを社内標準として採用。SystemVerilogによる検証メソドロジにシームレスに取り込む事ができるソリューションとして、これらデナリの製品を選択したとしている。

※「Questa」および「AVM」に関する詳細は、メンター・グラフィックス・ジャパン株式会社にお問い合わせ下さい。
http://www.mentorg.co.jp

※「SystemRDL」および「Blueprint」に関する詳細は、デナリソフトウェア株式会社にお問い合わせ下さい。
http://www.denalisoft.co.jp

※AMCC社 http://www.amcc.com

= EDA EXPRESS 菰田 浩 =
(2006.11.14 )