STARC、新たな65nm設計フローにシノプシスの「トポグラフィカル・テクノロジ」を採用>>デザイン クロージャまでの時間を10分の1以下に

2006年12月11日、シノプシスは、STARC(株式会社半導体理工学研究センター)が開発中の新設計フロー「STARCAD-CEL」にDesign Compilerの「トポグラフィカル・テクノロジー」を採用した事を発表した。

プレスリリース:http://www.synopsys.com/news/announce/press2006/snps_starc_pr.html(英文)

シノプシスの発表によるとSTARCは、「STARCAD-CEL」の「Eagleフロー」と呼ばれるシノプシスの「Galaxyプラットフォーム」ベースの設計フローにて、Design Compilerの「トポグラフィカル・テクノロジー」を採用。論理合成とレイアウトのイタレーション・プロセスを改善し、デザイン・クロージャまでのTATを前の世代の「STARCAD-21」と比較して、10分の1以下に短縮することができたという。

「トポグラフィカル・テクノロジー」は、2005年に発表された「Design Compiler 2005」に搭載された、配線負荷モデルをベースとした合成に代わる新たなテクノロジで、合成エンジン内部でタイミング、面積、パワーといったポストレイアウトのパフォーマンスを正確に予測し、時間のかかる合成?レイアウト間のイタレーションを無くすことができる。

STARCでは、「トポグラフィカル・テクノロジー」の他に、配置配線ツール「IC Compiler」、テストデータ圧縮ツール「DFT MAX」、高精度ライブラリ・フォーマット「CCS」、サインオフ制度のタイミング解析ツール「Prime Time」を「Eagleフロー」に採用しており、先進のテスト設計、階層的なクロックプランニング、低消費電力設計などにも対応している。

※「トポグラフィカル・テクノロジー」に関する詳細は、日本シノプシス株式会社にお問い合わせ下さい。
http://www.synopsys.co.jp

※「STARCAD-CEL」に関する詳細は、株式会社半導体理工学研究センターにお問い合わせ下さい。
http://www.starc.jp

= EDA EXPRESS 菰田 浩 =
(2006.12.12 )