OSCIが「SystemC TLM 2.0」ドラフト版を公開>>PVおよびPVTモデル向けにAPIを拡張

2006年12月4日、システムレベル記述言語「SystemC」の普及・支援団体であるOSCI(Open SystemC Initiative)は、「SystemC Transaction-Level Modeling (TLM) 2.0 kit」ドラフト版の公開を発表した。

関連ページ:http://www.systemc.org/web/sitedocs/TLM_2_0.html(英文)

公開されたドラフト版の「TLM 2.0」は、「TLM 1.0」をベースに拡張されたもので、仮想プロトタイピングやシステムレベルのアーキテクチャ設計などに用いられる、アンタイムドの「PV(programmers view)」モデルやタイムドの「PVT(programmers view with timing)」モデルを開発するための新しいデータ構造やAPI(application programming interface)が追加されている。

OSCIによると、今後ユーザ及びTLMワーキング・グループによってドラフト版「TLM 2.0」のチェック及びフィードバックが進められ、2007年4月のDATE(Design Automation and Test in Europe)に向けて仕様の最終草案をまとめ、2007年6月に開催されるDAC(Design Automation Conference)にて、「TLM 2.0」のLRM(Language Reference Manual)とオープンソース・ライブラリをリリースする予定だという。

※「SystemC TLM 2.0」ドラフト版は下記URLよりダウンロード可能。
http://www.systemc.org/web/sitedocs/TLM_2_0.html

※OSCIホームページ
http://www.systemc.org

= EDA EXPRESS 菰田 浩 =
(2006.12.07 )