STARCと米Simucad社、LSI試作サービス用デザイン・キットに「HiSIM」モデルを追加
2007年1月23日、STARCと米Simucad Design Automation社は、STARCの運営する90nmLSI試作サービス(スターシャトル)の顧客向けデザイン・キットに、「HiSIM」モデルを追加採用することに合意した事を発表した。
プレスリリース:http://www.starc.jp/about/release/070122-j.pdf(STARC)
Simucadは、スターシャトル・サービス用のPDK(プロセス・デザイン・キット)をSTARCと共同開発し、既に昨年5月より提供を開始しており、今回そのPDKに「HiSIM」モデルが新たに加わる事となった。
※関連ニュース:
STARC、米Simucad社の「プロセス・デザイン・キット」をアナログ設計フローに採用?スターシャトルで利用開始
https://eda-express.com/news/?m=p&idno=499
「HiSIM」モデルは、STARCと広島大学が共同開発した次世代トランジスタモデルで、CMC標準の座は「PSP」モデルに明け渡したものの、その精度や計算速度の速さは評価も高く、採用する市販シミュレータもある。スターシャトルのPDKに「HiSIM」モデルが加わる事によって、同サービスの利用者は回路検証に関する選択肢が増え、より高精度な検証を行う事ができるようになる。
CMC:Compact Model Council
尚、スターシャトルのPDKは、STARCから「スターシャトル」の顧客とSTARCのメンバーに無償提供。同PDKをサポートするSimucadの各種アナログ設計ツールは、国内代理店の株式会社シルバコ・ジャパンから販売されている。
※「スターシャトル」に関する詳細は、株式会社半導体理工学研究センターにお問い合わせ下さい。
http://www.starc.jp
※Simucad社製品の詳細は、株式会社シルバコ・ジャパンにお問い合わせ下さい。
http://www.silvaco.co.jp
※Simucad Design Automation
http://www.simucad.com
= EDA EXPRESS 菰田 浩 =
(2007.01.25
)