米Averant社、プロパティの記述を必要としない自動フォーマル検証ツール「SolidCheck」をリリース

2007年1月22日、フォーマル検証ツールを手掛ける、米Averant社は、自動的にフォーマル検証を行う新製品「SolidCheck」のリリースを発表した。

プレスリリース:http://www.gaiaweb.co.jp/press-release/p-r070123.html

「SolidCheck」は、フォーマル検証を行う際に必要なプロパティの記述を不要とする自動フォーマル検証ツールで、フォーマル検証に関する専門知識が無い設計者にも利用できる、言わばフォーマル検証の入門ツール。

クロック・ドメイン・クロッシング(CDC)、デッド・コード、FSMのデッド・ロックやライブ・ロック、ケース・ステートメント・プラグマ、リセット伝播、バス競合、配列境界チェックなど基本的なチェック項目について、ツールが自動的にプロパティを生成してくれるため、設計者は、デザイン(Verilog/VHDLまたは混在記述をサポート)を読み込ませ、検証したい項目をプッシュボタン式にチェックするだけで、簡単にフォーマル検証を実行することができる。

ここ数年、ツールの進化、検証ニーズの増大と合わせフォーマル検証の実用が進んできてはいるが、その成果はプロパティの書き方など設計者のスキルに依存する部分も多く、その検証効果は認められながらも、フォーマル検証は敷居の高いものとなっていた。「SolidCheck」のリリースは、そのような状況に風穴を開ける事で、フォーマル検証の更なる普及を目指すAverantの戦略の表れと言える。

尚、発表された「SolidCheck」は、今週開催されるEDSF2007にて、販売代理店である株式会社ガイア・システム・ソリューションのブースで展示される予定。検証エンジンは同一ながら、上位製品の「Solidify」よりもかなり手頃な価格で提供されるという。

※「SolidCheck」に関する詳細は、株式会社ガイア・システム・ソリューションにお問い合わせ下さい。
http://www.gaiaweb.co.jp

※Averant社
http://www.averant.com

= EDA EXPRESS 菰田 浩 =
(2007.01.23 )