米VaSTがIBMの「Power.org」に加盟>>Power Architectureデバイスのバーチャルプロトタイプを提供
2007年4月10日、バーチャル・システム・プロトタイピング環境を手掛ける、米VaST Systems Technology社は、「Power.org」に加盟し、IBMとのエコシステムパートナー契約に署名したと発表した。
プレスリリース:http://www.vastsystems.co.jp/power_org.html
「Power.org」は、IBMのPower Architectureテクノロジをベースとしたデバイスやシステムの推進を狙うオープンな組織で、2004年にIBMを中心に計15の企業で設立。ケイデンスやシノプシスもその設立メンバーに名を連ねている。
今回VaSTは、「Power.org」への加盟と合わせてIBMとのエコシステムパートナー契約にも署名し、IBMの組込みプロセッサコア、SystemCモデル、Instruction Set SimulatorおよびRiscWatchコードなどのソースコードにアクセスできる立場を獲得。これを受けて今後は、Power Architectureプロセッサを使用した組込みシステムの、バーチャルプロトタイプ環境も提供していく予定だという。
尚、VaSTは、Power Architectureに対応する製品の提供では既に豊富な経験を持っており、最近、Freescale e200z6プロセッサコアのバーチャルプロセッサモデルも開発。2007年下期には今回の「Power.org」加盟やIBMエコシステムパートナー契約を生かした、新製品を発表する予定となっている。
※VaST Systems Technology社
http://www.vastsystems.co.jp
※Power.org
http://www.power.org/home
= EDA EXPRESS 菰田 浩 =
(2007.04.12
)