ケイデンス、ワイヤレス/家電をターゲットとした低消費電力設計キットを発表

2007年5月14日。ケイデンスは、最適な低消費電力設計の実現を目的とした新らしいキット「Cadence Low-Power Methodology Kit」を発表した。

プレスリリース:http://www.cadence.co.jp/news/h19-05-15.html

「Cadence Low-Power Methodology Kit」は、既にリリースされているRFキット、AMSキットに続く第3のキットで、ワイヤレス向け低消費電力設計のための各種ツール、リファレンスデザイン、サンプルIP、スクリプト、ライブラリ、コンサルティング・サービスがパッケージ化されたもの。

具体的には、機能シミュレーション、論理合成、DFTおよびATPG、フィジカル設計、フォーマル検証、パワー・グリッド・サインオフ、計6つのモジュール化された低消費電力向けのフローが用意されており、設計チームはこれらモジュールを個別にまたは統合的に利用することが可能。各モジュールには、必要なコマンド・スクリプトやテクノロジ・ファイルが含まれているほか、ARM社のプロセッサやバス、Wipro社のWiFi、ChipIdea社のUSB 2.0、Virage Logic社の65ナノメーター超低消費電力メモリ、TSMC社の65ナノメーター・テクノロジ・ライブラリなどのサンプルIPも提供される。

尚、このキットでは、Si2が標準化を進めているPowerフォーマット「CPF(であるCommon Power Format)」が使われており、設計フローを通じて低消費電力設計の意図を明確に統一。キットを活用する上でのキーとなっている。

発表には既に同キットを利用して成果を上げている先行ユーザーのコメントが寄せられており、ケイデンスは、この「Cadence Low-Power Methodology Kit」を利用する事によって、これまで低消費電力設計の経験のない設計チームでも、迅速に低消費電力設計環境を最適化し、低消費電力でより競争力の高い製品設計を実現できるとしている。

※Cadence Low-Power Methodology Kit」に関する詳細は、日本ケイデンス・デザイン・システムズ社にお問い合わせ下さい。
http://www.cadence.co.jp

= EDA EXPRESS 菰田 浩 =
(2007.05.16 )