NECエレ アメリカ、ケイデンスのインプリ環境で700Mhz動作のARM11「MPCore」デザインをテープアウト>>成功メソドロジを社内で標準化
2007年9月24日、ケイデンスは、NECエレクトロニクス アメリカが、ケイデンスの「Encounter」プラットフォームを用いてマルチコアプロセッサ「ARM11 MPCore」の設計を成功した事を発表した。
プレスリリース:http://www.cadence.com/company/newsroom/press_releases/pr.aspx?xml=092407_nec(英文)
発表によるとNECエレ アメリカは、90nmプロセスで実装する「ARM11 MPCore」を用いたデュアルコアデザインをケイデンスの「Encounter」プラットフォームを用いてインプリメント。既存のインプリメント環境では達成できなかった、動作周波数700Mhz以上という目標をクリアしテープアウトに成功した。
論理合成ツール「RTL Compiler」と配置配線ツール「SoC Encounter GXL」をベースとしたケイデンスの「Encounter」プラットフォームは、デザインのパフォーマンスを最適化するだけでなく、低消費電力化にも大きな効果を発揮。今回の設計プロジェクトでも「ARM11 MPCore」の消費電力の削減に成功しており、多数のASICプロジェクトでARM11プロセッサを用いるNECエレ アメリカでは、今後、新たなインプリメントメソドロジとして、ケイデンスの「Encounter」ベースの設計手法を社内で標準化していくという。
※「Encounter」プラットフォームに関する詳細は、日本ケイデンス・デザイン・システムズ社にお問い合わせ下さい。
http://www.cadence.co.jp
※NECエレクトロニクス株式会社
http://www.necel.com
= EDA EXPRESS 菰田 浩 =
(2007.09.25
)