シノプシス、アーム、ルネサスの3社がローパワー設計の検証本「VMM-LP」を完成
2009年2月23日、シノプシスは、アームおよびルネサステクノロジと共同でローパワー設計向けの検証ガイドライン「Verification Methodology Manual for Low Power (VMM-LP)」を完成させた事を発表した。
シノプシスによると「VMM-LP」は、シノプシスとアームが共同で構築した検証メソドロジ「VMM」とローパワーデザイン検証における30社以上の実例・経験をベースに構築されたもので、SystemVerilogのベース・クラス・ライブラリを用いた再利用可能な検証環境の構築やアサーションおよびカバレッジ技術による効率的な検証手法について解説。ローパワーデザインにおける一般的なバグ原因やローパワーデザイン検証の規則やガイドラインをまとめている。
「VMM」がシノプシスのシミュレータ「VCS」上での運用を想定していたように、今回発表された「VMM-LP」にまとめられている検証手法は、シノプシスのマルチ・ボルテージ・シRTLミュレータ「MVSIM」や多電圧の依存を考慮するルール・チェッカー「MVRC」を用いて実践する事が可能。
シノプシスは「VMM」の成功を踏まえ、これまで確立された方法論が存在しなかったローパーワーデザイン向けの検証メソドロジを業界に提供することで、それに伴うツール・ソリューションの更なる展開を目指す。
= EDA EXPRESS 菰田 浩 =
(2009.02.24
)