2007年Q3(7>>9月)世界EDA売上は前年比7.2%増の14億1210万ドル(約1548億円)>>北米市場が冷え込み売上伸び率が2ケタから1ケタへ

2008年1月14日、米EDA Consortiumは、2007年度第3四半期(7月?9月)の世界EDA売上報告を発表した。

プレスリリース:http://www.edac.org/downloads/pressreleases/EDAC_MSS_Q3_2007_Press_Release_FINAL.pdf(英文)

発表によると、2007年Q3(7月?9月)の世界のEDA売上総額は14億1210万ドル(約1548億円)で、昨年の同時期と比較すると約7.2%の売上増となった。直近の1年間の売上成長率は平均12.3%増(対前年比)と好調を示しているが、2006年Q1(1月?3月)から続いていた2ケタ成長は今期でストップした。

EDA業界全体の売上の伸び率が下がった大きな要因は、前期Q2では前年比13.2%を記録していた北米市場の売上が今期Q3で一気に前年比1.3%減と落ち込んだ事にあり、サブプライム問題に端を発した米国経済の全体的な停滞が影響を及ぼしている様子。

その一方で、前期Q2では前年比8.5%減とふるわなかった日本市場の売上は、今期Q3は14.2%と大きな伸びを示した。

尚、2007年Q3時点でのEDA業界の従業員数の合計は27254名で、前年同時期に対し8.1%増加している。

2007年Q3の分野別の売上と昨年同時期との比較は以下の通り。

■CAE分野 5億6460万ドル(約619億円)13.4%UP ※12.3%UP
■IC Physical Design & Verification分野 3億7280万ドル(約408億円)5.4%UP ※11.4%UP
■IP分野 2億6320万ドル(約288億円)3.5%UP ※13.2%UP
■サービス分野 8380万ドル(約92億円)11.9%UP ※11.6%UP
■PCB/MCM分野 1億2770万ドル(約140億円)6.4%DOWN ※13.3%UP
※の数字は直近1年間の売上合計の前年比

2007年Q3地域別の売上と昨年同時期との比較は以下の通り。

■北米 6億2420万ドル(約684億円)1.9%DOWN ※14.2%UP
■ヨーロッパ 2億8450万ドル(約312億円)13%UP ※8.7%UP
■日本 3億90万ドル(約330億円)14.2%UP ※0.61%UP
■アジアその他地域 2億240万ドル(約222億円)22.2%UP ※30.6%UP
※の数字は直近1年間の売上合計の前年比

※EDAC(EDA Consortium)http://www.edac.org

= EDA EXPRESS 菰田 浩 =
(2008.01.16 )