シャープがケイデンスのエミュレータ・アクセラレータ「Palladium III」を採用
2009年2月10日、ケイデンスは、シャープのシステムデバイス事業部がケイデンスのエミュレータ・アクセラレータ「Incisive Palladium III」を採用したことを発表した。
ケイデンスの発表によるとシャープは、システム設計・検証フロー向けに「Palladium III」を採用。従来のFPGAを使用したプロトタイプとブレッドボードによる手法よりも検証環境を迅速かつ容易に構築し、システム設計品質の向上を実現した。
ケイデンスは「Palladium III」を用いたシャープの成功例の説明として以下の5点を挙げている。
・FPGAプロトタイピング/ブレッドボードよりもコンパイル時間とシステムの立ち上げ期間を短縮
・ブレッドボードの開発工数とデザインの分割マッピング(複数FPGAへの)の工数が不要
・外部接続アダプタ「SpeedBridge」を用いる事で検証インタフェースの立ち上げを簡素化
・Incisiveコンパイラを使用して検証時間を短縮
・ハードおよぶソフトのデバッグにデバッグ機能「FullVision」を活用
= EDA EXPRESS 菰田 浩 =
(2009.02.10
)