ルネサスがケイデンスの新型SPICEを採用>>精度を落とさず速度を最大5倍に

2008年7月8日、ケイデンスは、ルネサス テクノロジが、アナログおよびミックスシグナル設計向けに、最新の「Virtuoso Spectre Circuit Simulator」を採用したことを発表した。

プレスリリース:http://www.cadence.co.jp/news/h20-7-8-2.html

ケイデンスによると、今回ルネサスが採用した「Virtuoso Spectre Circuit Simulator」には、今年4月に発表したばかりの高速化技術「turbo」テクノロジ搭載が搭載されており、ルネサスは同技術の早期アクセス・プログラムに参加し、レイアウト前のシミュレーション実行時間の大幅な削減を実現。SPICE精度を一切犠牲にすることなく、シミュレーション速度を最大で5倍も向上させた。

ちなみにケイデンスのアナウンスによると、「turbo」テクノロジ搭載の「Virtuoso Spectre Circuit Simulator」を用いる事で、精度を犠牲にすることなく、回路シミュレーションの速度を最大で10倍高速化可能。更に「turbo」テクノロジは、寄生素子の潜在的な影響を効率的に解析する事も可能で、多大な寄生素子の影響をうける先端プロセスをターゲットとした設計の性能を最大20倍向上できるという。

※株式会社ルネサス テクノロジ
http://japan.renesas.com/

※日本ケイデンス・デザイン・システムズ社
http://www.cadence.co.jp/

= EDA EXPRESS 菰田 浩 =
(2008.07.14 )