DRAM大手の独キマンダが経営破綻、事業再生手続きを申請
2009年1月23日、DRAM大手の独キマンダは、会社の再建を目的にドイツミュンヘンの地方裁判所に事業再生手続きを申請した事を発表した。
キマンダはDRAMの価格下落と金融危機に伴う資金調達難により財務状況が悪化。昨年10月からリストラ計画を進めており、昨年12月にはドイツのザクセン州、親会社のインフィニオン、ポルトガルの投資銀行から3億2500万ユーロの金融支援を受ける発表がなされていたが、期日までに最終合意に至らず現会計年度で必要な資金不足が生じてしまった。
キマンダは事業の再生に向け米国バージニア州リッチモンドにある200mm製造施設、ドレスデンにあるコンポーネントおよびモジュールのバックエンド製造施設を段階的に閉鎖。独ミュンヘンと中国西安における製品開発を統合し、人員や管理費の削減を進めている。同社は売上17.9億ユーロ(2008年会計年度)の業界第5位で、従業員は全世界で12200人。技術提携している日本のエルピーダの株価は、今回のキマンダの破綻を受けて一時急反発した。
= EDA EXPRESS 菰田 浩 =
(2009.01.28
)