Cadence売上報告、2026年Q3売上は前年比22%増の16億3,300万ドルで過去最高~通期見通しを再び上方修正

2026年10月26日、Cadenceは2026会計年度第3四半期(2026年7〜9月)の業績を発表した。

プレスリリース

発表によると、2026年Q3の売上高は前年同期比約22%増、前期Q2比約3.1%増の16億3,300万ドル。営業利益は前年比約0.8%増の4億2,872万ドル、営業利益率は26.2%だった。(いずれもGAAP基準)

このQ3実績は、Q1、Q2に続いて同社の四半期売上高として過去最高を更新。売上高が前年同期を上回るのは9四半期連続となった。Q3末の受注残高も過去最高の82億ドルに達しており、継続収益も前年比18%増と堅調に推移している。

Cadenceは好調な業績を受け、2026会計年度の売上高予測を今年3度目となる上方修正。7月時点で約19%としていた前年比成長率の見通しを約21%に引き上げ、年間売上高を63億8,700万~64億1,700万ドルと予測している。

事業別では、中核となるCore EDA事業の売上高が前年同期比20%増、IP事業が24%増、System Design and Analysis事業が30%増と、全事業が揃って2桁成長を記録した。ハードウェア事業も主要顧客への販売拡大やクラウドサービスの成長を背景に、過去最高の四半期実績となった。

Core EDA事業ではデジタル設計およびサインオフの一連の設計フローで16件の新規採用を獲得。IP事業ではインターフェースIP、メモリIPなどの需要が拡大し、System Design and Analysis事業ではPCB設計、先端パッケージ設計、マルチフィジックス解析ソリューションなどが成長を牽引した。

またCadenceは、AIを活用した設計自動化ソリューション「AI Super Agents」の顧客案件が100件を超えたことを明らかにした。デジタル設計、アナログ/カスタム設計、システム設計など幅広い領域でAIエージェントの活用が進んでいるという。

さらに同社は、今回の決算発表と同日に半導体およびシステム設計に特化したAIモデル群「Maestro」を発表。汎用の基盤モデルと比較して最大30%の設計品質向上、最大5倍のトークン効率を実現するとしており、Agentic AIをEDA事業の新たな成長機会として位置付けている。

関連ニュース:Cadenceが半導体設計に特化したAIモデル群「Maestro」を発表

日本ケイデンス・デザイン・システムズ社

= EDA EXPRESS 菰田 浩 =
(2026.11.02 NEW )