FPGAで400Gbps RDMAを実現、Intellectual Highwayが組込み向けIPを高速化

2026年6月25日、Intellectual Highway株式会社は、FPGA向けRDMA(RoCEv2)IPの200Gbps/400Gbps Ethernet対応を発表した。

プレスリリース

発表によるとFPGA用RDMA(RoCEv2)IPの新製品は、従来の100Gbps対応に加え、より大容量・低遅延のデータ転送を求める組込み機器や産業装置向けにラインアップを拡張したもの。同IP製品の最大の特徴は、CPUを介さずにFPGA上でRDMA通信を実現できる点にある。

RDMAは、ネットワーク越しに相手側メモリへ直接データを転送する技術で、CPU負荷を抑えながら高スループット・低遅延通信を可能にする。今回の400Gbps対応により、AIインフラ、半導体製造装置、半導体テスト装置、高精細映像機器、医療画像機器など、大容量データをリアルタイムに扱う用途での適用範囲が広がる。

組込みRDMA利用例

製品面でのメリットは、既存のCPUレス構成、ストリーム入出力インターフェース、DRAM経由のデータ転送、送受信完了通知といった機能を維持したまま、200Gbps/400Gbpsクラスの高速通信に対応したことだ。これにより、FPGAを搭載した機器からサーバーやストレージへ、低遅延かつ効率的にデータを転送できる。

対応プロトコルはRoCEv2、ARP、ICMPで、RDMA WRITE/READ、SENDなどの主要オペレーションをサポートする。通信モードはReliable Connection、Unreliable Connection、Unreliable Datagramに対応し、PFCやECN/CNPなどのフロー制御・輻輳制御機能も備える。対応FPGAはAltera Agilexシリーズ、AMD UltraScale+シリーズ、AMD Versalシリーズ。

400Gbps対応により、同IPはデータセンター級のRDMA技術を組込み機器側に取り込むための有力な選択肢となる。特に、装置内で生成される大容量データをCPU負荷を抑えて外部システムへ転送したい用途において、システム全体の性能向上と設計効率化に貢献しそうだ。

Intellectual Highway株式会社

= EDA EXPRESS 菰田 浩 =
(2026.07.01 )