推論特化のAIチップ・スタートアップ英Fractileが2億2000万ドルを調達
2026年5月14日、推論特化のAIチップ・スタートアップ英Fractileは、資金調達Bラウンドで2億2,000万ドルを調達したことを発表した。
Fractileは2022年創業、本社はロンドンで、英ブリストル、米サンフランシスコ、台北にオフィスを構えている。創業者兼CEOは、オックスフォード大学Robotics Institute出身のDr. Walter Goodwin氏。同社はLLMの推論を高速・安価にするための専用AIチップ/システムを開発している。
今回の資金調達はAccel、Factorial Funds、Founders Fundが主導、そのほかに計5のVCが出資した。同社の累計調達額は、2億3,500万ドルで最新の企業評価額は約10億ドルとされている。
Fractileの手がける推論チップは、メモリ帯域のボトルネック解消を狙った“in-memory compute”のアーキテクチャを採用しているようだが、その詳細は明らかにされていない。しかし、そのポテンシャルの高さは今回の巨額の資金調達に表れており、一部報道によると、AnthropicがFractileの推論チップの購入に興味を示しているようだ。(両社はすでに初期協議を行ったとされる)
Fractileの競合としては、Groq(NVIDIA)、Cerebras、Etched、SambaNova、Tenstorrentなどが挙げられるが、英国の戦略的AI半導体企業として、英国政府の庇護のもと成長する可能性がが高い。なお、同社の推論チップの製品化は早くても2027年以降と見られている。

Fractile
= EDA EXPRESS 菰田 浩 =
(2026.06.03
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