オープンソースのCSR自動生成ツール「RgGen」がブラウザ上で使用可能に

2026年5月25日、オープンソースのCSR自動生成ツール「RgGen」に、ブラウザ上で利用できるWebインターフェース「RgGen Web UI」が公開された。

RgGen Web UI (GitHub)

「RgGen」はRTL設計向けのコード生成ツールで、Control and Status Register(CSR)に関連する各種ソースコードを、レジスタマップ仕様から自動生成することができる。入力となるCSR仕様は、YAML、JSON、TOML、Ruby DSL、XLSX/ODS/CSVなど、人間が読み書きしやすい形式で記述できる。

「RgGen」が生成できる成果物には、SystemVerilog RTL、UVM register model(UVM RAL/uvm_reg)、Cヘッダファイル、Markdown形式のレジスタマップ文書などが含まれる。また、標準バスプロトコルとしてAMBA APB、AMBA AXI4-Lite、Avalon-MM、Wishboneをサポートしている。Verilog、VHDL、Verylについてはプラグインにより対応する。

今回公開された「RgGen Web UI」は、RgGenをブラウザ上で利用するためのインターフェースで、インストール不要で動作する。ユーザーはブラウザ上の表形式UIで、レジスタブロック、レジスタ、ビットフィールドを定義し、RTL、UVM RAL、Cヘッダ、Markdownドキュメントなどの生成物をZIP形式でダウンロードできる。また、レジスタマップ定義をYAMLファイルとしてエクスポート/インポートすることも可能。

RgGen Web UI

CSRは、IPやSoCの制御・状態管理に欠かせない要素だが、RTL、検証環境、ソフトウェア用ヘッダ、仕様書を個別に作成・更新すると、不整合や記述ミスが発生しやすい。「RgGen」を利用することで、CSR仕様を単一のソースとして管理し、そこから設計・検証・ソフトウェア・ドキュメント向けの成果物を一括生成できるため、開発効率の向上と品質改善が期待できる。

今回「RgGen Web UI」により、CLI環境を用意せずにブラウザだけでCSR仕様の作成とコード生成を試せるようになった点は、導入評価や教育用途、初期検討において有用といえるだろう。「RgGen」本体はMITライセンスで公開されており、GitHub上で開発が進められている。開発者は、株式会社PEZY Computing所属のエンジニア、石谷 太一氏。

RgGen

= EDA EXPRESS 菰田 浩 =
(2026.06.02 )