Cadenceがタイミング制約ソリューションの米Ausdiaを買収
EDA大手のCadence Design Systemsがタイミング制約ソリューションを手がけるEDAベンダ米Ausdiaを買収した。
両社からの公式なプレスリリースは現時点(2026年5月)では出されていないものの、Ausdiaの公式ウェブサイトには既にケイデンス傘下に入った旨が明記されている。
Ausdiaは2006年設立のEDAベンダで、業界では設計制約(Design Constraints)管理のスペシャリストとして知られている。
同社の主力製品である「Timevision」は、静的タイミング解析(STA)エンジンと連携し、設計の正確性を保証するためのタイミング制約を自動生成・検証する機能を備えている。その核となるのは、独自の解析アルゴリズムとフォーマル検証技術で、ゲート数が膨大で複雑なクロック構造を持つ大規模チップ開発において、タイミング収束(Timing Closure)のプロセスを劇的に効率化できる点が最大の強みだ。
今回の買収の詳細は公表されていないが、CadenceはAusdiaの「Timevision」を自社の包括的な設計フローに統合することで、RTL設計から最終サインオフに至るまでの一貫した設計制約管理体制を構築する狙いがあるとみられる。具体的には、AI設計ツール「Cerebrus」、デジタル実装の「Innovus」、サインオフの「Tempus」といったツールと「Timevision」が連携していく形となるだろう。
= EDA EXPRESS 菰田 浩 =
(2026.05.13
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