2026年の半導体市場は前年比30%増の高成長を維持〜Semiconductor Intelligenceの予測

2026年2月26日、市場調査会社Semiconductor Intelligenceは、世界半導体市場の見通しに関するレポート「AI Drives Strong Semiconductor Market in 2025-2026」を公表した。

同レポートによれば、2025年第4四半期(Q4)の売上動向は企業によって明暗が分かれた。売上ランキング上位20社のうち、首位のNVIDIAは前四半期(Q3)比で20%増加。一方、メモリメーカーはQ3比で21~34%の増収を報告した。

トップ10の顔ぶれ自体に大きな変化はなかったものの、9位Texas Instrumentsと10位MediaTekが入れ替わった。Q4で売上を落としたのは、TI、Infineon、Sony Imaging、Onsemiの4社に限られた。

2026年Q1ガイダンス:メモリは大幅増、季節要因で減速する企業も

2026年第1四半期(Q1)の売上見通しについても、各社のガイダンスは分かれている。ガイダンスを提示しているメモリメーカー3社は、MicronがQ4比37%、Sandiskが52%、Kioxiaが64%と、大幅な増収を見込む。NVIDIAもAI需要を背景にQ4比14%の増収を予想した。

一方で、AMD、NXP Semiconductors、STMicroelectronics、onsemiの4社は、主に季節要因を理由に減収を見込んでいる。

さらに同レポートは、AI向けの膨大なメモリ需要が、PCやスマートフォンなど他用途向けのメモリ不足を引き起こしている点を指摘する。IntelはPC向けメモリ不足を理由に2026年Q1売上が2025年Q4比で11%減少すると予測。QualcommとMediaTekも、スマートフォン向けメモリ不足を理由に減収を見込むという。

2026年市場予測:SIは「前年比30%増」と最も強気

現時点で公表されている2026年の世界半導体市場予測は、大きく2つのグループに分かれる。低成長グループでは、Cowan LRAモデル(過去の売上トレンドに基づく)が9.5%、Future Horizonsが12%。一方、高成長グループではRCD Advisorsが23%、WSTSが26.3%、そしてSemiconductor Intelligenceが前年比30%増と、最も高い成長率を予測している。

なおSemiconductor Intelligenceは、2025年の市場成長(WSTS集計)は前年比25.6%増だったとし、前年2月時点の予測の中ではIDC(2025年成長率15%予測)が最も精度が高かったと表彰している。

AIが牽引、産業・車載は相対的に安定─「2026年20%超はほぼ確実」

2026年のガイダンスとしてSemiconductor Intelligenceは、成長率が20%を超える可能性は極めて高いとの見方を示した。仮にメモリ不足がスマートフォンやPC市場に影響を与えても、活況が続くAI市場と、産業機器・自動車市場の相対的な安定が、2026年も半導体市場の成長を牽引するとしている。

Semiconductor Intelligence

= EDA EXPRESS 菰田 浩 =
(2026.03.02 )