Armが「Flexible Access」を拡張、スタートアップ要件を緩和しエッジAI向けIPを拡充
2026年2月2日、Armは、同社のIPを試してから買うことができるプログラム「Arm Flexible Access」の拡張を発表した。
発表されたプログラムの拡張内容は大きく下記3点。
スタートアップ要件の緩和
無償でプログラムに参加できるスタートアップ企業の要件が以下のように緩和された。これにより、より多くのスタートアップ企業が「Arm Flexible Access」を無料で利用できるようになる。
なお、スタートアップ以外の一般企業は年間85,000ドルの費用がかかる。
・資金調達額の上限:2,000万ドル → 5,000万ドル
・年間売上高の上限:100万ドル → 500万ドル
エッジAI向けIPの拡充
下記のIPおよびIPプラットフォームが新たに「Arm Flexible Access」に追加された。
・Arm Ethos-U85 NPU:前世代の4倍のパフォーマンスを持ち、TransformerベースのモデルをサポートするNPU
・Arm Corstone-320:Arm Cortex-M85+Ethos-U85+Arm Mali-C55 ISPなどを統合した、高性能リアルタイムエッジAI向けリファレンス・プラットフォーム
・Arm Cortex-M52:最も面積効率とエネルギー効率に優れたArmv8.1-M アーキテクチャの小型プロセッサ
プログラム内容の刷新
ライセンス費用、ライセンス費用の支払い、プログラムの利用範囲などが以下の通り刷新された。
・プログラムのライセンス費用を一律年間85,000ドルの一括払い(スタートアップは無償)
・ライセンス費用はテープアウト後まで延期可能
・テープアウト回数は無制限
なお「Arm Flexible Access」は、Armの幅広いIPのほかにツール、トレーニングにもアクセス可能。量産シリコンで採用した分だけライセンス費用が発生するモデルをとっており、Armによるとこれまでに100社超で400件以上のチップ立ち上げ実績があるという。
Armは今回のプログラムの拡張は、エッジAIやフィジカルAI市場を狙う多数のスタートアップの囲い込みを狙っているように見える。

Arm Flexible Access
= EDA EXPRESS 菰田 浩 =
(2026.02.04
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