創業5年の中国のEDAベンダUnivistaがIPOを目指す
2025年12月26日に公開されたEETimes Chinaの記事によると、Univistaの名で知られる中国のEDAベンダHejian SoftwareがIPOを目指しているようだ。
Hejian Softwareは、2020年にCadenceとSynopsys出身のメンバーが創業したEDAベンチャーで、本社は上海。従業員は現在約1,200名で85%はエンジニア。これまでに7回の資金調達で総額40億人民元(約908億円)を調達している。
Hejian Softwareの製品は、デジタル回路用のEDAツール、システムレベルEDAツール、ハイエンドIPと大きく3つの製品ラインがあり、創業からわずか5年間に40近くの製品をリリースしている。デジタル向けのEDAツールはチップ検証プロセス全体とDFTプロセス全体をカバー、IPの中には先進プロセス向け高速インターコネクトIPも含まれている。直近では、中国で初めてLLMとEDAエンジンを統合した製品として、AIインテリジェント・プラットフォーム「UniVista DesignAssistant」をリリースしている。
記事によると、デジタル回路向けの検証ツールとDFTツールは中国大手IC企業に導入され、50種類以上のチップ開発に適用されているという話。またPCB/パッケージ設計向けのシステムレベルEDAソリューションは、人工知能(AI)、クラウドコンピューティング、スマートカー、携帯電話などの分野でも広く採用されているとのこと。
市場データによると、中国のEDA市場は2023年に15億2000万米ドルに達し、2025年には25億米ドルを超えると予測されており、年平均成長率は18.7%と世界平均を大幅に上回っている。中国では、国家政策の後押しを受けて国産EDAツールの導入が加速し、28nmノードから14nmノードへとカバレッジが拡大しており、特に検証やアナログ設計の分野で北米EDAベンダ製品からの置き換えが進んでいるようだ。
中国国内のEDA市場において、中国製のEDA製品のシェアは約20%程度と推定されており、そのうち8%近くを中国最大のEDAベンダEmpyreanが占めている。Hejian SoftwareはEmpyreanに次ぐ中国EDAの二番手という位置付けになる。中国には他にも多数のEDAベンダが創業しており、国家の半導体政策と合わせて独自の中国製EDAエコシステムを形成しつつある。
Univista(Hejian Software)
= EDA EXPRESS 菰田 浩 =
(2026.01.13
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