インターコネクトIPのArterisがSoCセキュリティ検証のCycuityを買収へ

2025年12月11日、インターコネクトIPを手がける米Arterisは、SoCのセキュリティ検証ソリューションを手がける米Cycuityの買収を発表した。

プレスリリース

Cycuityは2014年にTortuga Logicという社名で設立されたEDAベンダで、2022年にCycuityに社名を変更している。

同社のソリューションは、ハードウェアレベルでSoCの論理的なセキュリティ・ホールを塞ぐセキュリティ検証ツールで、Cadence, Synopsys, Siemensなどの主要なEDAツール（シミュレーション/エミュレーション）上で動作し、既存の設計フローを変更せずにセキュリティ検証を実行可能。米国防総省やDARPAなど米国政府機関との大型契約やプロジェクト参加の実績がある。

Arterisは2020年に仏Magillem社、2023年に米Semifore社を買収し、インターコネクトIPに加えてSoCの統合自動化ソリューションも手がける「システムIPベンダ」へとビジネスを伸ばしてきた経緯があり、今回のCycuity買収によりSoCのセキュリティ検証という業界では貴重な武器を手に入れることになる。

なお、今回の買収に関する取引条件などは明らかにされていないが、買収手続きはArterisの2026年度第1四半期に完了する予定。

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