世界半導体市場、2025年9月の売上高は前年比25.1%増の694.7億ドルで5ヶ月連続記録更新
2025年11月3日、米SIA(Semiconductor Industry Association)は、2025年9月の世界半導体売上(3ヶ月移動平均)を発表した。
SIAの報告によると2025年9月の世界半導体売上は、前年同月比約25.1%増、前月比約7%増の694億7,000万ドルだった。同実績は単月売上高としては過去最高。売上額が前年実績を上回るのは2023年11月から23ヶ月連続で、前年比売上高は17ヶ月連続で17%以上増加している。世界半導体市場の単月売上高は2025年3月以降上昇に転じており、5月から5ヶ月連続で過去最高記録を更新している。

世界半導体市場を地域別に見ると、日本を除く全ての地域で売上額が前年実績を上回った。世界市場が好調の中、日本市場は6月以降4ヶ月連続で売上減少が続いている。
北米を上回る勢いで成長しているのがアジアその他地域で、対前年比の伸び率が47.9%と驚異的な数字になっている。落ち着きを取り戻したかに見えた北米市場は対前年比の伸び率が30.6%と8月の伸び率を上回った。市況を見る限り下期も半導体市場の好調は継続する見通しで、2025年の半導体市場は前年比120%近い成長を達成する可能性が出てきた。
2025年9月の日本市場の売上を円ベースで換算すると前月比約4%増、前年比約9.3%減の約5,718億円。昨年と今年で為替レートの差は2円程度。日本市場のドルベースでの売上減少が続いているが、世界の半導体市場がAI/データセンター需要で牽引されているのに対し、同分野での国内投資が弱いという現実が日本置いてきぼりの要因の一つと考えられる。

SIA
= EDA EXPRESS 菰田 浩 =
(2025.11.04
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