2025年Q2、世界EDA市場は前年比8.6%増の50億8,940万ドルで好調維持

2025年10月6日、米ESD Allianceは、2025年度第2四半期（4月-6月）の世界EDA売上報告を発表した。

プレスリリース

ESD Allianceの発表によると2025年Q2（4月-6月）の世界のEDA売上総額は、前年比約8.6%増、前Q1比約0.2%減の50億8,940万ドルだった。

四半期売上が前年実績を上回るのはこれで25四半期連続。EDA市場は好調を維持していると言えるが、2024年Q3に四半期売上記録を更新してから売上の微減が続いている。

2025年Q2時点でのEDA業界の従業員数は前年比14.8％増の72,529人でQ1に対しても12.6%増となった。中期的な需要を見込んで人員を拡充している可能性が高い。

2025年Q2のEDA売上をカテゴリ別に見ると、Integrated Circuit (IC) Physical Design and Verification分野を除く全ての製品分野で前年実績を超えた。サービス分野の売上も順調に伸びており、Q1に続いて2億ドル台を継続している。

2025年Q2のEDA売上を地域別に見ると、日本市場以外は好調を維持。北米に続いて欧州・中東・アフリカ市場も順調に売上を伸ばしている。

2025年Q2の分野別の売上と昨年同時期との比較は以下の通り。
■CAE分野　19億2900万ドル　+17.2%　
■IC Physical Design & Verification分野　7億200万ドル　-9.9％
■SIP（半導体IP）分野　18億2700万ドル　+8.7％
■サービス分野　2億100万ドル　+11.9％
■PCB/MCM分野　4億3100万ドル　+7.8％

2025年Q2の地域別の売上と昨年同時期との比較は以下の通り。
■北米　22億8200万ドル　+12.2％
■欧州・中東・アフリカ　6億5100万ドル　+11.4％　
■日本　2億7700万ドル　-9.2％
■アジアその他地域　18億7900万ドル　+6.7％

※ESDA(Electronic System Design Alliance）