巨大AIチップのCerebrasが11億ドルの追加資金調達に成功、企業評価額は81億ドルに
2025年9月30日、ウエハ・スケールの巨大AIチップを手掛けるCerebras Systemsは、シリーズGの資金調達にて11億ドルを調達したことを発表した。
発表によると今回も資金調達を主導したのはベンチャー・キャピタルでエレクトロニクス業界、IT業界のビッグネームは投資家に含まれていない。
Cerebrasの累計調達額は約18億ドルで資金調達後の企業評価額は81億ドルとなっている。
Cerebrasは調達した資金を技術ポートフォリオの強化と米国内での製造能力・データセンターの拡充に充てるとしている。
Cerebrasは2024年後半に「推論サービス」を開始して以降、急激な成長を遂げており、オープンソース・クローズドソースのモデル両方でNVIDIAのGPUを20倍以上も上回る速度を継続して実証しているとし、リアルタイムのAI応用(コード生成、推論、エージェント処理など)のニーズが高まる中、「遅いことのコスト」が重視される流れがCerebrasソリューションへの需要の拡大に繋がっていると説明している。
2025年時点で、AWS、Meta、IBM、Mistral、Cognition、AlphaSense、Notion などのAI関連企業をはじめ、多数の企業や政府機関(米国エネルギー省、米国国防省)もCerebrasを導入しているということだ。
= EDA EXPRESS 菰田 浩 =
(2025.10.02
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