日本のファブレス半導体ベンチャーEdgeCortixの累計調達額が150億円に到達

2025年8月18日、AI推論アクセラレーターを手掛ける日本のファブレス半導体ベンダEdgeCortixは、進行中の資金調達Bラウンドの実績について発表した。

プレスリリース

発表によるとEdgeCortixは資金調達Bラウンドの初回クローズにより累計調達額が150億円に到達したとのこと。この150億円にはNEDOの国プロ助成金約74億円が含まれているということで、過去の資金調達額から推測すると今回のBラウンドで既に25億円以上を調達したようだ。ちなみに2022年〜2023年に実施した資金調達Aラウンドでは合計2,800万ドル以上(40億円以上)を調達している。

※関連ニュース:EdgeCortixがNEDOプロジェクトで40億円、RAN向けAI推論アクセラレーターを開発

EdgeCortixは、ランタイムで再構成可能なニューラル・アクセラレータIPコア「Dynamic Neural Accelerator (DNA)」を武器に、エッジAI推論を必要とするロボティクス、FA、航空宇宙、防衛などの分野で実績を残している。国内ではルネサスが顧客として出資しているほか、Softbankや今回出資したヤンマーなどもEdgeCortixと協力関係にあるようだ。

EdgeCortixは日本企業であるが、素早い資金調達とワールドワイドな事業展開はまるで海外の半導体ベンチャーのように映る。創業者でCEOのSakyasingha Dasgupta氏の才覚によるところが大きいと想像できるが、日本のファブレスとして更なる飛躍に期待したい。

EdgeCortix

= EDA EXPRESS 菰田 浩 =
(2025.08.26 NEW