WSTS 2025年春季半導体市場予測、25年は前年比+11.2%、26年は+8.5%の成長
2025年6月3日、WSTS(WORLD SEMICONDUCTOR TRADE STATISTICS:世界半導体市場統計)は2025年春季半導体市場予測を発表した。
WSTSの予測によると2025年の世界半導体市場は前年比11.2%増の7,008億ドル。2024年の前年比19.7%増という成長率には及ばないが今年も2桁成長を達成する見通しだ。なおこの成長率予測は昨年12月に発表された2024年秋季予測と変わっていない。

※画像はWSTSの公表データ
WSTSは引き続きデータセンター投資の恩恵を受けるメモリー製品やロジック製品が半導体市場を牽引すると見ており、北米および中国を含むアジアが大きく売上を伸ばすと予測。

※画像はWSTSの公表データ
製品別売上予測の内訳を見ると、IC製品全体で前年比13.4%増、うちメモリーは11.7%増(24年は79.3%増)、ロジックは前年比23.9%増(24年は20.8%増)と予測しており、HBMをはじめとするメモリー製品の勢いは落ち着く一方で、GPUを含むロジック製品は更に市場が拡大すると想定されている。

※画像はWSTSの公表データ
なお2026年は引き続き成長を維持し、前年比8.5%増の成長で7,607億ドルに到達すると予測されている。
日本市場は、ドルベースで見ると2025年は前年比0.6%増の470億ドルとなる見通し。
円ベースの市場予測は以下の通りで、2025年、2026年と成長の継続が見込まれている。
2024年:前年比±0%、約7兆797億円
2025年:前年比0.6%増、約7兆1,764億円(予測)
2026年:前年比5.8%増、約7兆5,943億円(予測)
※WSTS
= EDA EXPRESS 菰田 浩 =
(2025.06.04
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