半導体市場の見通し -Semiconductor Intelligenceのレポート
2025年5月28日、Semiconductor Intelligenceのレポート
Semiconductor Market Uncertainty
WSTSの発表によると、2025年第1四半期の半導体市場の収益が1,677億ドルで、前年同期比18.8%増、前四半期比2.8%減だった。
2025年第1四半期は、ほとんどの大手半導体企業にとって低調であり、上位16社のうち10社は2024年第4四半期よりも収益が減少した。
2025年第2四半期の見通しは各社まちまちで、最もポジティブな予測はSK Hynixの14.6%増。最もネガティブな予測はKioxiaの10.7%減となっている。
アナリストとの電話会議において、ほとんどの企業は関税による経済の不確実性を見通しの要因として挙げている。
以前AI需要に絡むNVIDIAやメモリ関連企業は好調で、自動車市場や産業市場に依存する企業は回復傾向にある。

※画像はSemiconductor Intelligence HP上のデータ
市場調査会社IDCによると、半導体需要を牽引していたサーバー市場の成長率は2024年の73%から2025年は26%へと大幅に低下する見通し。2025年にプラス成長となるのはPC市場のみで成長率4.3%の見通し。
市場調査会社による2025年の世界半導体市場の成長予測は、7%から14%まで幅があり、最も高い予測を出しているTechInsightsは、関税の影響が中程度であれば成長率は8%に、深刻な影響であれば2%に低下すると予測している。

※画像はSemiconductor Intelligence HP上のデータ
= EDA EXPRESS 菰田 浩 =
(2025.06.03
NEW
)