世界半導体市場、2025年3月の売上高は前年比18.8%増の559億ドルで好調維持
2025年5月5日、米SIA(Semiconductor Industry Association)は、2025年3月の世界半導体売上(3ヶ月移動平均)を発表した。
SIAの報告によると2025年3月の世界半導体売上は、前年同月比約18.8%増、前月比約1.8%増の559億ドルだった。同実績は3月の月間売上高としては過去最高。売上額が前年実績を上回るのは2023年11月から17ヶ月連続で、前年比売上高は11か月連続で17%以上増加している。世界半導体市場の単月売上高は2024年の12月以降、3ヶ月連続して減少していたが、3月は2月の売上高を上回った。

世界半導体市場を地域別に見ると、生成AI需要に牽引される北米市場の売上が前年比45.3%増と強力な成長を示しているが、徐々にその勢いも弱まりつつある。売上額が前年実績を割り込んだのは1月、2月と同様欧州市場のみで、日本、中国、アジアその他地域も順当に売上を伸ばしている。
2025年3月の日本市場の売上を円ベースで換算すると前月比約2%減、前年比約5.6%増の約5,624億円。為替レートの差により円ベースでは大幅な売上増が継続していたが、2024年と2025年の為替レートの差は縮まりつつあり売上額の振れ幅も縮小してきている。

※SIA
= EDA EXPRESS 菰田 浩 =
(2025.05.08
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