Arteris、AIによる自動最適化が可能なスマートNoC「FlexGen」を発表
2025年2月18日、インターコネクトIPを手がける米Arterisは新製品となるNoC IP「FlexGen」を発表した。
発表によると「FlexGen」はAIベースの技術で最適なNoCを半自動生成可能。Arterisは「FlexGen」の導入効果として以下の点を挙げている。
・生産性の向上: チップ設計を最大10倍高速化し、反復作業を数週間から数日に短縮
・専門家レベルの品質: ルーティングの最適化と混雑の軽減により、専門家レベルの品質を提供しながら、エンジニアリング効率を3倍向上
・配線削減パフォーマンス: AI 駆動型ヒューリスティックにより配線長を最大30%削減、チップまたはチップレットの電力効率を向上
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「FlexGen」はシリコン実証済みの同社の主力製品「FlexNoC 5」をベースとしており、その開発環境にAIベース技術を導入することで製品品質と設計生産性の大幅な向上を実現している。
具体的には、様々なトポロジ、フロアプラン、パフォーマンス、QoS目標などの学習結果からターゲットに応じてNoCを最適化。NoCを完全に自動生成するものではないが、人手による調整を90%以上削減しほぼプッシュボタン式の設計を実現する。
実際にADAS用のAI搭載SoCを手がけるDream Chip Technologiesは、「FlexGen」を使用して複雑な自動車トラフィック要件を備えたフロアプラン適応型トポロジを数分で作成。ほぼボタンを押すだけのタイミング・クロージャでフロアプランの変更にすばやく対応でき、設計のイタレーションを数週間から数日に短縮できたとしている。
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画像はArteris提供のデータ
= EDA EXPRESS 菰田 浩 =
(2025.02.20
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