大規模レイオフを余儀なくされる中国EDA大手X-Epic
2024年7月16日、eeNews Europeの記事:
China’s EDA startup X-Epic forced to lay off staff, says report
サウスチャイナ・モーニング・ポスト紙が匿名の情報源を引用して報じたところによると、中国のEDAソフトウェア新興企業X-Epic Ltd.(中国南京)は約400人の従業員を最大半数削減するという。
解雇の正確な理由は明らかにされていないが、X-Epicは市場の逆風の中で24年第1四半期に事業が減速した模様。X-Epicは非上場企業でまだ利益を上げておらず、バーンレート(資金燃焼率)を削減する必要があるとみられ、すでに研究開発部門の人員削減を開始した。
X-Epicは、元Cadenceのエンジニアが2020年3月に設立。検証ツールに特化したEDAベンダで、論理シミュレーター、フォーマル検証ツール、デバッグツール、テストシナリオ生成ツール、FPGAプロトタイピング・システム、エミュレーターなどの自社製品を展開している。同社は米EDA大手からの脱却を目指し、中国の投資家から多大な支援を受けている2大EDAベンダの一つで、これまでに1億2,200万ドルを調達している。もう1社はEmpyrean Technology。
2022年に米国政府が中国へのGAA対応EDAツールの輸出を事実上禁止した。最先端の外部ファウンドリ・サービスや半導体製造装置へのアクセスに対する同様の制限は、事実上中国のチップ設計に制限を課した可能性がある。
= EDA EXPRESS 菰田 浩 =
(2024.07.24
)