中国のFPGAベンダGowin Semiconductorの開発環境が機能安全規格の認証を取得
2024年4月30日、中国のFPGAベンダGowin Semiconductorは、同社のFPGA向け開発環境が機能安全規格「ISO 26262」および「IEC 61508」の認証を取得したことを発表した。
GowinはSRAMベースのFPGA「Arora」ファミリとFlashベースのFPGA「LittleBee」を提供しており、車載向けには以下のような採用実績がある。DDR3メモリ、高速LVDS 、PCIeインターフェイス、MIPIインターフェイスなどの独自のハード・コアの提供がユーザーへのアピール・ポイントとなっているようだ。
・インフォテインメント・システムにおけるビデオ・ブリッジングとローカル・ディスプレイの調光
・ADASにおけるカメラ出力の画像信号処理
・USBオーディオ・インターフェイス
・インストルメント・クラスター内のディスプレイ監視とバックアップ
Gowinは今回の認証取得により、同社のFPGAを搭載したモジュール設計が機能安全要件を満たすことを自動車OEMに対し強力に保証できるとしており、ヨーロッパ、北米、アジアの自動車市場にへの更なる進出に意欲を示している。
なおGOWINのFPGAは、TSMC 22nm LPプロセスで製造されており、車載向け半導体製品の信頼性規格「AEC-Q100」グレード2の認定を取得済み。グレード1の認定は保留中ということだ。
= EDA EXPRESS 菰田 浩 =
(2024.05.07
)