Microchipがニューラルネットワークのスパース最適化技術のNeuronix AI Labsを買収
2024年4月15日、米半導体ベンダMicrochipは、ニューラルネットワークのスパース最適化技術を提供する米Neuronix AI Labsの買収を発表した。
Neuronix AI Labsのスパース最適化技術は、画像分類や物体検出などエッジデバイス上でのAI/MLタスクの消費電力やサイズ、計算量を大幅に削減することが可能。Microchipは自社のミッドレンジFPGA/SoC「PolarFire」にNeuronix AIのスパース最適化技術を取り込むことでニューラルネットワークのパフォーマンス効率とGOPS/ワット性能の向上を実現。システム設計者は、これまでサイズ、熱、電力の制約により構築が困難だった小面積・高性能なハードウェアを設計できるようになる。
またMicrochipはNeuronix AIのAIフレームワークを自社のFPGA設計フローに組み込むことを目指しており、Neuronix AIの知的財産と、Microchipの既存のコンパイラおよびソフトウェア設計キットを組み合わせることで、RTLやFPGAファブリックの専門知識がない非FPGA設計者でもFPGAロジックにAI/MLアルゴリズムを実装できるようになるという。
Neuronix AIはこれまでスパース最適化技術を直接シリコンに組み込んだり、FPGA上で実行可能なアクセラレータ・コードとして提供するビジネスを展開。主にFA、スマート・シティ、ミリタリー分野に売り込んでいた。
Microchipは今回の買収に関する取引額などは発表していない。
= EDA EXPRESS 菰田 浩 =
（2024.04.17
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