MachineWareの高速ISSがAndesの高性能RISC-Vプロセッサをサポート

2024年2月27日、Andes TechnologyとドイツのツールベンダMachineWareは両社の戦略的提携を発表した。

プレスリリース

発表によるとMachineWareは同社の高速ISS「SIM-V」でAndesの同社最先端の64ビット・マルチコアRISC-Vベクトル・プロセッサ「AX45MPV」をサポート。「SIM-V」を活用することでAndesのプロセッサ「AX45MPV」を用いたシステムの検証や「AX45MPV」で実行するソフトウェアの早期開発が可能となる。

MachineWareの「SIM-V」はFTL(Fast Transfer Library)と呼ぶ独自ライブラリをベースとしたプロセッサ・モデルにより数百MHzから数GHzという超高速なシミュレーションを実現。バス、メモリ、タイマ、I/Oコントローラなどの一般的なペリフェラル・モデルは無償で提供されるほかユーザーが独自にカスタムすることも可能。「SIM-V」の最大の特徴はSystemC TLM-2.0上で動作する点で、SystemCをサポートするバーチャル・プロトタイプ環境などでも利用できる。

MachineWareは「SIM-V」のプロセッサ・モデルとしてRISC-Vの他にArmのモデルも用意しており、QEMUモデルをSystemC環境に統合するソリューションや「SIM-V」を実行できるクラウド環境も用意しているようだ。「SIM-V」は日本国内でも提供されており既にユーザーも存在しているという話。株式会社ネクストリームが販売代理店となっている。

MachineWare 
株式会社ネクストリーム

= EDA EXPRESS 菰田 浩 =
(2024.04.02 )