SynopsysがMicrosoftとのコラボレーションでハード設計に会話型の生成AI技術を導入

2023年11月15日、Synopsysは新ソリューション「Synopsys.ai Copilot」を発表した。
Synopsysによると「Synopsys.ai Copilot」はMicrosoftとの協業により開発したソリューションで、Microsoft Azureが企業向けに提供する生成AI技術の活用基盤「Azure OpenAI Service」をベースとしている。
「Synopsys.ai Copilot」の機能詳細は明らかにされていないが、システム・アーキテクチャの検討から設計、製造に至るまで、チップ開発のすべての段階において適用可能なようで、SynopsysのEDAツールとIPを生成AI技術と組み合わせ、会話型の開発支援を実現するようだ。
なお「Synopsys.ai Copilot」は、Synopsysが計画している生成AI応用ソリューションの第一弾ということで、新しいスキルを学習し、チームのニーズに応じて成長するように設計されているとのこと。
EDA業界をリードするSynopsysとCadenceの両社は自社製品に積極的にAI技術を取り込んでいるが、今回のようなサードパーティとの大規模な取り組みは業界初。生成AI分野で先頭を走るOpenAI/MicrosoftとSynopsysの協業は期待が大きい。

= EDA EXPRESS 菰田 浩 =
(2023.11.17 )