カスタムRISC-Vプロセッサの容易な設計に向けてCodasipとSmartDVが提携

2023年6月22日、RISC-Vプロセッサを手がけるCodasipは設計/検証IPを手がけるSmartDVとの提携を発表した。
Codasipはプロセッサ設計自動化ツール「CodasipStudio」、RISC-VベースのプロセッサIPといったソリューションをもとに、用途に特化した競争力の高いカスタムRISC-Vプロセッサの実現をビジネスの一つの柱に据えているが、今回発表したSmartDVとの提携は、同社の顧客によるカスタムRISC-Vプロセッサの設計をより容易化するための施策の一つ。
SmartDV Codasip grayscale.png
今回のSmartDVとの提携により、Codasipの顧客はカスタムRISC-Vプロセッサの設計にあたり、Codasipとのライセンス契約のもとでSmartDVの設計IPを利用できるようになる。これまではCodasipとSmartDVの両社と個別にライセンス契約を結ぶ必要があったが、Codasipを窓口にワンストップでRISC-V IPと周辺IPを調達できる。
SmartDVの設計IPは、豊富なラインナップと優れた品質とコストで多様なチップに利用されているが、CodasipのRISC-Vプロセッサに対しては互換性と統合の容易性があらかじめ検証されており、設計プロジェクトを加速・簡素化することができるという。
大手ベンダによる寡占が進むIP市場において、元気ある両ベンダの提携は両社および両社の顧客にとってWin-Winなものとなるが、RISC-Vエコシステムの拡張という面でも意味がありそうだ。

= EDA EXPRESS 菰田 浩 =
(2023.06.22 )