今年の半導体設備投資額は前年比21%増の1855億ドルで過去最高更新
2022年8月23日、IC Insightsのレポート:
半導体分野の調査会社米IC Insightsのレポートによると、2022年世界の半導体設備投資の総額は前年比21%増の1855億ドルで過去最高を更新する見込み。この数字は年初の予測に対する下方修正となるが、依然として設備投資の需要は大きいと見られている。
半導体の設備投資が対前年比で3年連続して2桁増となるのは1993-1995年以来となる。
多くのIDMのウエハファブの稼働率は、今年の上半期まで90%をはるかに超えており、多くの半導体専業ファウンドリは稼働率100%だった。
2021年と2022年の半導体設備投資の合計は3,386億ドルに達する見通しで、IDMとファウンドリは最先端のプロセス技術で構築されたロジックおよびメモリデバイスの製造に多額の費用を費やしているが、急激なインフレと世界経済の急速な減速により、半導体メーカーは今年の半ばに積極的な拡大計画を再評価することになり、既に一部の主要なDRAMおよびフラッシュメモリ・メーカーは、今年の設備投資予算の削減を発表している。また、多くのサプライヤーは2023年には設備投資の削減が予想されると指摘している。
※画像はIC InsightsのWeb上のデータ
= EDA EXPRESS 菰田 浩 =
(2022.08.25
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