Imagination Technologiesがオープン・アクセス・プログラムを通じてスタートアップにIPの無償提供を開始
2022年5月31日、IPベンダImagination Technologiesは、アーリー・ステージの企業にIPを無償提供する「オープン・アクセス・プログラム」を発表した。
発表によるとImagination Technologiesの「オープン・アクセス・プログラム」は、アーリー・ステージ企業を対象に「PowerVR Series8XE」のGPU4種と「PowerVR Series3NX」のニューラル・ネットワーク・アクセラレータ3種をライセンス費用無しで無償提供する。このプログラムよりアーリー・ステージ企業は開発初期費用のリスクを減らし製品開発を行うことができる。開発した製品のロイヤリティは製品出荷後に支払う形となるため、成功した場合のみロイヤリティを支払えば良い形となるが、2年間の有償サポートおよびメンテナンス契約にサインすることがIP無償提供の条件となっている。ちなみにサポートおよびメンテナンス費用は年間135,000ドルということだ。
SoC製品の開発において初期費用となるIPのライセンス費用はばかにならないため、「オープン・アクセス・プログラム」はアーリー・ステージ企業にとってSoC設計への参入障壁を下げる仕組みとして機能するだろう。
= EDA EXPRESS 菰田 浩 =
(2022.06.02
)