2021年世界半導体市場は過去最高の5,559億ドル、前年比26.2%増

2022年2月14日、米SIA(Semiconductor Industry Association)は、2021年12月の世界半導体売上(3ヶ月移動平均)を発表した。
SIAの報告によると2021年12月の世界半導体売上は、前年同月比28.3%増、前月比約2.3%増の508億5000万ドルで過去最高の単月売上を記録。初めて500億ドルの大台に乗せた。結果的に2021年の半導体市場は4月から12月まで9ヶ月連続で単月売上記録を更新。単月売上が前年同時期の実績を上回るのは23ヶ月連続で、2021年の売上総額は過去最高を記録した2018年の4,688億ドルを大きく上回り5,559億ドルを記録した。
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SIAによると半導体業界が2021年に出荷した半導体は1.15兆ユニット。世界的なチップ不足の中で半導体ベンダが高い需要に対応するために生産を増やした結果だとしている。SIAのCEOは、更に今後数年間で半導体需要は大幅に増加する見通しであるため、米国の立ち位置強化に向けて米国政府は半導体への投資に迅速に資金を提供すべきだとコメントしている。
2021年の世界半導体売上を地域別にみると、北米市場の成長率が最も高く前年比27.4%増、最大市場の中国は27.1%増の1,925億ドル。欧州は27.3%増、アジア太平洋/その他地域は25.9%増、日本19.8%増と全ての地域で前年比2桁増のプラス成長を記録した。
2021年の世界半導体売上を製品セグメント別に見ると、アナログ製品が成長率33.1%と最も高く、2021年の売上は740億ドルに達した。ロジック製品は前年比30.8%増の1,548億ドル、メモリ製品は前年比30.9%増の1,538億ドルで両セグメントが全体の半分以上を占めた。マイクロプロセッサを含むマイクロIC製品の売上は15.1%増の802億ドルだった。なお、非メモリ製品の売上は前年比24.5%増、自動車用ICの売上は前年比34.3%増で過去最高の264億ドルに達したという。
SIA

= EDA EXPRESS 菰田 浩 =
(2022.02.17 )