早ければ2022年Q4から半導体業界のリセッションが始まる
2022年1月19日、eeNews EUROPEの記事:
半導体業界にフォーカスしたイギリスの調査会社Future HorizonsのCEO Malcolm Penn氏は、半導体業界のリセッションが2022年Q4または2023年Q1に始まると予測している。
同氏の予測では、2022年の半導体市場の年間成長率は10%で、第4四半期にリセッションにより大きな打撃を受けるという。リセッションが2023年にずれ込んだ場合、2022年の年間成長率は14%にも達する可能性があり、リセッションが早く訪れた場合、2022年の成長率は4%程度になる可能性があるとしている。
他のアナリストも2023年に生産能力が需要を上回ることを予測しており、米国と欧州で進められているfab建設=オンショアリングへの移行が大きなリスクとして挙げられている。
Malcolm Penn氏は、現在の需要増大は販売価格の上昇やオーバーブッキング(重複発注)が含まれており、企業が在庫の償却をはじめると注文は無くなると指摘している。
またMalcolm Penn氏はEDAツール市場に着目し、同市場の大きな成長は独自チップを開発する企業が増えているためと指摘。Google, Facebook, Amazon, Teslaといった企業は独自チップの開発を継続する可能性が高いと語った。すなわち、半導体市場からのチップ調達が減るということだ。
= EDA EXPRESS 菰田 浩 =
(2022.01.25
)