Imagination TechnologiesがRISC-VベースのCPU製品ライン「Catapult」を発表
2021年12月6日、Imagination Technologiesは、RISC-Vベースの新たなCPU製品ライン「Catapult」を発表した。
「Catapult」はRISC-V ISAをベースにゼロから開発されたプロセッサで下記4つのファミリが用意されている。発表によるとMCUは既に出荷が開始されており、リアルタイム組み込みCPUも現在利用可能な状態。高性能アプリ向けCPUと機能安全(ISO 26262)対応の自動車向けCPUは2022年に出荷が開始される予定と言うことだ。
・dynamic microcontrollers
・real-time embedded CPUs
・high-performance application CPUs
・functionally safe automotive CPUs
Imagination Technologiesの説明によると「Catapult CPU」は、5Gモデム、ストレージ、ADAS /自動運転車、データセンター、および高性能コンピューティングにまたがる市場向けに設計されており、マルチスレッドで32ビットと64ビットの両バリエーションを用意。アプリケーションのニーズに応じて、顧客が構成できる多数のオプションがある。また最大8つの非対称コヒーレントコアにスケールアップ可能。クラスターごとにSoCの汎用性を高め、カスタム・アクセラレータを追加するオプションもある。
「Catapult CPU」には、GCC、LLVM、GDB、最適化されたCライブラリ、ImaginationのIDE「Catapult Studio」を含むフル機能のSDKが付属。「CatapultStudio」はVisualStudio Codeに基づいており、組み込みのRISC-V開発に焦点を当てた追加機能と、より幅広いSDKとの緊密な統合により、開発者は「CatapultCPU」を最大限に活用できる。
Imagination Technologiesは、今回新しい「Catapult CPU」を用意することでソリューションを強化。実績のある同社のGPUやAIアクセラレータを「Catapult CPU」と組み合わせることで、他のRISC-V IPベンダーには出来ない顧客の囲い込みが可能となる。
= EDA EXPRESS 菰田 浩 =
(2021.12.07
)