SiFiveが業界最速のRISC-Vコア「P650」を発表
2021年12月2日、RISC-Vプロセッサを手掛けるSiFiveは、RISC-Vコアの新製品「Performance P650」を発表した。
新製品「P650」は今年6月に発表された「P550」を改良したコアで命令幅の拡張によりクロックサイクルあたりのパフォーマンスを40%向上。追加のアーキテクチャ拡張により最大クロック周波数が向上し、「P550」と比較して50%増、Armの「Cortex-A77」を上回るパフォーマンスを実現する。
SiFiveによると「P650」はSPECInt2006のスコアで11/GHzを達成する見込みで、SIFiveは「P650」を業界最速のRISC-Vプロセッサと主張する。ちなみにこれまで業界最速をうたっていた「P550」のSPECInt2006のスコアは8.65/GHzだった。
なお「P650」はコヒーレント・マルチコア・コンプレックスを使用して最大16コアにスケーラブルに拡張可能。プラットフォームレベルのメモリ管理や割り込み制御ユニットなどのシステムコンポーネントを備え、仮想化のための新しいRISC-Vハイパーバイザー拡張機能をサポートする。
SiFiveは「P650」のアーキテクチャプレビューを2022年のQ1に主要な顧客に提供し、その後2022年夏頃に製品の一般提供を開始する予定。
= EDA EXPRESS 菰田 浩 =
(2021.12.03
)