KMCの組み込みソフト開発プラットフォーム「SOLID」が次世代プログラミング言語Rustに対応

2021年10月20日、各種組み込みソフトの開発ソリューションを手掛ける京都マイクロコンピュータ株式会社(KMC)は、同社の組み込みソフト開発プラットフォーム「SOLID」のバージョンアップを発表した。
KMCの提供する「SOLID」は、同社が開発したTOPPERSベースの独自RTOS「SOLID-OS」と同RTOSベースの組み込みソフト開発環境(IDE,コンパイラ,デバッガ)をセットで提供するプラットフォームで、2017年発売以降すでにプリンタやデジカメなど複数の商用製品で採用されており、RTOSと開発環境を一体化させるというこれまでなかったアプローチで組み込みソフト開発の効率化・品質向上を実現している。
発表によると最新の「SOLID Ver.3.0」では、次世代のプログラミング言語として注目されているRustが利用可能となる。これはOSSを取り込んだ製品開発に実績と自信がある同社ならではの対応で、「SOLID」のRust対応を実現することで更なるソフトウェアの品質向上と開発効率の向上を目指す。
KMCによると、既に今年9月末に「SOLID-OS」がRustにTier3ターゲットとして追加されており、Rust対応の「SOLID Ver.3.0」は今年12月にリリースされる予定となっている。今回のRust対応では「SOLID」でRustによる記述が可能になるだけではなく、各種Rustの標準ライブラリも利用可能となるということだ。
なお、「SOLID」のRust対応に関する詳細は、先日開催されたDesign Solution Forum 2021にてKMCの辻氏がスポンサーとして講演しているので、そちらの録画ビデオを参照頂きたい。 ※登録すればどなたでも視聴可能

= EDA EXPRESS 菰田 浩 =
(2021.11.19 )