高性能RISC-Vプロセッサを手掛ける米Ventana Microが3800万ドルを調達
2021年9月1日、高性能RISC-Vプロセッサを手掛ける米Ventana Micro Systemsは、資金調達Bラウンドで3800万ドルを調達した事を発表した。
発表によると今回の資金調達ラウンドは、Marvellの創始者として知られるSehat Sutardja氏とWeili Dai氏を含む半導体業界の投資家が主導。同社の累計調達額は5300万ドルとなった。
Ventana Micro Systemsはデータセンタークラスの高性能RISC-Vプロセッサを開発しているIPベンダで創業は2018年。本拠地はカリフォルニア州クパチーノ、テキサス州やインドにも拠点を持つ。CTOのGreg Favor氏は、Applied Micro、Ampere ComputingでArmベースのサーバー向けプロセッサを開発していた人物。
Ventana Micro Systemsの面白いところは、自社開発した高性能RISC-Vプロセッサとチップレット技術を組み合わせて、カスタマイズ可能なSoCチップレットとして提供している点。このアプローチにより様々なプロセスでRISC-Vプロセッサのシリコン実装が可能。一般的なIPモデルよりもSoCの開発時間とコストを大幅に削減できるという。ちなみに同社がチップレットに用いているD2Dソリューションは、OCP Open Domain-Specific Architecture(ODSA)インタフェース規格に準拠しているようだ。
= EDA EXPRESS 菰田 浩 =
(2021.09.02
)