IDCによる2020世界半導体市場統計、前年比10.8%増の4,640億ドル

2021年5月6日、市場調査会社IDCは2020年の世界半導体市場の売上統計を発表した。
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IDCの統計によると2020年の世界の半導体市場の売上合計は前年比10.8%増の4,640億ドル。
2021年は前年比12.5%増の5,220億ドルに達すると予測している。
IDCによる分野別の売上統計および2021年予測は以下の通り。
PCやサーバーなどのコンピューティング・システム:
前年比17.3%増の1,600億ドルで半導体市場全体を上回る成長率。
PCプロセッサの需要は今年も年間を通して堅調で、2021年は前年比7.7%増の1,730億ドルになる見通し。
モバイル/携帯電話:
携帯電話の出荷は今年10%以上減少したが、5Gへのシフト、メモリ搭載量の増加、センサー、RFの増加などにより、携帯電話の半導体の収益は回復した。
2021年は、出荷される携帯電話の34%が5G対応となる見通しで、2021年の携帯電話の半導体収益は前年比23.3%増加の1,470億ドルになる見通し。
コンシューマー:
ゲーム機、タブレット、ワイヤレス・ヘッドホン/イヤフォン、スマートウォッチ、OTTストリーミング・メディアデバイスの好調な販売により、前年比7.7%増の600億ドルを達成。中でもApple、AMD、Intelが大きな成長を見せた。
2021年はMicrosoftとSonyの新型ゲーム機、Appleのウェアラブル製品が引き続き好調で、成長率は前年比8.9%に加速する見通し。
自動車:
火災と工場の閉鎖が自動車用半導体市場にさらに影響を及ぼし、一部の製品の供給制約は2021年まで続くも2021年は13.6%増となる見通し。
IDC

= EDA EXPRESS 菰田 浩 =
(2021.05.07 )