2021年半導体業界の設備投資の43%はSamsungとTSMCが占める
2021年3月16日、IC Insightsのレポート:
IC Insightsのレポートによると、7nmと5nm両方のICの量産で真に最先端と見なすことができるのはSamsungとTSMCの2社で、Intelは半導体業界の設備投資競争から脱落している。Intelは過去27年間のうち25年間、設備投資額で上位2位に入っていたが、2020年はSamsungの半額しか投資しておらず、今年もSamsung/TSMCの投資額を大幅に下回る見通し。IC Insightsは、Samsugn/TSMCの両社は今年それぞれ280億ドルを費やすと予想している。
Samsungは2017年以降設備投資額を増やしており、2017年から2020年の設備投資額は計932億ドル。この金額は同時期における中国の半導体企業の全投資額の倍以上に相当。TSMCは直近売上の47%を占める7nmおよび5nmプロセスの規模拡大に向けて設備投資を増やす計画。現在、巨額の設備投資に見合う企業は他にないため、SamsungとTSMCは、先端プロセス技術に関して競合他社との距離をさらに広げる可能性がある。
= EDA EXPRESS 菰田 浩 =
(2021.03.19
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