カナダの推論チップベンチャーUntetherAIの近況
2021年2月25日、EETimesの記事:
2018年創業のカナダのAIチップ・ベンチャーUntetherAIは、今年Q3から同社のAI推論チップを搭載した商用アクセラレータ・カードを販売するという。
UntetherAIは、「AT-MEMORY COMPUTING」すなわちメモリ配列内にPE(プロセッシング・エレメント)を配置することで演算時のデータ移動に伴う消費電力を削減するアーキテクチャに加え、「ゼロ検出回路」を用いることで何かにゼロを掛けることでMACユニットが電力を浪費しないようにする手法により、大幅な電力削減を実現する。
16nmプロセスで製造される同社の推論チップ「RunAI200」を用いた推論パフォーマンスについては記事参照。先端プロセスを用いたチップではないが、パフォーマンス、電力性能において優れたベンチマーク結果を叩き出している。「RunAI200」は既にFinTech分野で実績があるようだ。
なお、2018年に3名で創業したUntetherAIは、現在従業員数60人、累計資金調達額は2700万ドルとなっている。
= EDA EXPRESS 菰田 浩 =
(2021.02.26
)