FPGAの活用推進に向けて、ACRiがタダで使えるオンラインのFPGA利用環境「ACRiルーム」を開設

2020年7月31日、アダプティブコンピューティング研究推進体-ACRiは、オンラインのFPGA利用環境「ACRiルーム」の開設を発表した。
ACRiは今年4月に設立されたFPGAの活用推進を目的とした産学連携の研究団体で、15の企業・団体が活動に参画している。具体的な活動としては、FPGA検証環境や学習機会の無償提供をアナウンスしており、既に同団体のブログにはFPGAの活用に関する様々なノウハウや教材が記事として公開されている。
今回発表された「ACRiルーム」は、学生、技術者、一般企業など、誰もがオンラインで利用できるFPGA環境で、その実機は東京工業大学の大岡山キャンパス内に設置されている。環境を構成するのは以下の機材およびソフトウェアツールで、これらを無料で利用することができる。
・ザイリンクス社提供 Alveoアクセラレータカード 4枚
 搭載ボード:Alveo U200/U250/U280/U50
・Digilent社様協賛 Artyボード 100枚
 搭載ボード:Arty A7-35T(XC7A35TICSG324-1L)
・GDEP社様提供 FPGA StarterBOX 1台
 搭載ボード:Alveo U200
ACRiの狙いは、共通のFPGA環境を利用することによるノウハウの共有で、「ACRiルーム」をFPGAに関わる研究、教育、開発などに役立てたいとしている。環境の運用は8月1日より開始しており、希望者はオンラインでの予約が可能。8月6日(木曜日)には ACRiルームの目的や使い方についてデモを交えて紹介する「ACRiルーム紹介ウェビナー」の開催も予定されている。

= EDA EXPRESS 菰田 浩 =
(2020.08.05 )