昨年8億7000万ドル規模だったインタフェースIP市場、5年後には倍の市場規模に成長

2020年7月13日、ElectronicsWeekly.comの記事:
市場調査会社 IPnestによると昨年のInterface Design IPの市場は前年比18%増の8億7000万ドルだった。
同市場は今後も成長を続け、2024年には昨年の倍にあたる市場規模18億ドル程度に拡大する見通し。
IPの新たな成長ドライバーは、サーバー、データセンター、有線および無線ネットワーキング、AIなどのデータ中心のアプリケーションで、インターフェースIPにおけるメモリコントローラー、PCI Express、イーサネット、SerDes、「Die2Die」(D2D)と呼ばれる新しいプロトコルなどは、成長ドライバーとなるアプリケーションに必須なもので、既に収益が伸びている。
インタフェースIPの売上Top5は、上から順にイーサネット&D2D、DDR、PCIe、USB、MIPIとなっている。
一方でCPU IPの今後の成長率の予測は低く、2020〜2025年のCAGRは4%程度と予測されている。
その理由は2つで、まずRISC-V CPUの浸透によるライセンス・ビジネスモデルの変化。これによりCPU IP市場が不安定になっている。
もう一つはArmの将来の収益の不確実性。中国でのARM IP販売をサポートするために設立されたジョイント・ベンチャーが終了することにより、Armの売上の30%を占めるとされる中国からの収益が減る可能性がある。
※現時点でArm Chinaの終了という報道はありません。

= EDA EXPRESS 菰田 浩 =
(2020.07.16 )